
日本版DBSって、“犯罪歴を確認する制度”なんですよね…

それって、なんだか怖い仕組みに聞こえる…

第1回・第2回を読んで、
制度の背景や法律との関係は理解できたけれど、
この“犯罪歴の確認”という言葉だけは、どうしても引っかかる
という方も多いのではないでしょうか。
この第3回では、
日本版DBSにおける「犯罪歴の確認」とは、実際に何を・どこまで・どうやって行うのか
を、誤解が生まれやすいポイントを中心に、やさしく解説します。
まず結論から|想像しているような「確認」ではありません
最初に、安心していただくために結論をお伝えします。
日本版DBSの「犯罪歴の確認」は、警察が持っている前科・前歴を何でもかんでも調べる制度ではありません。
また、
- 勝手に調べられる
- こっそりチェックされる
- すべての過去が明らかになる
といった仕組みでもありません。
では、実際にはどのような確認なのでしょうか。
日本版DBSの「犯罪歴の確認」とは?
日本版DBSで行われる犯罪歴の確認は、目的も範囲も、かなり限定されたものです。
ポイントを整理すると、次の3つです。
① 対象となるのは「すべての犯罪」ではありません
日本版DBSで確認の対象となるのは、
- 法律で定められた
- 子どもに対する性犯罪など、特定の犯罪
に限られます。
万引きや交通違反など、まったく関係のない犯罪まで確認される制度ではありません。
「犯罪歴」と聞くと広く感じますが、実際は 非常に限定的 です。
② 「犯罪歴の中身」がそのまま見えるわけではありません
もう一つ、よくある誤解があります。
それは、「どんな犯罪を、いつやったかまで、全部見られるのでは?」という不安です。
日本版DBSでは、
- 詳細な犯罪内容
- 具体的な事件の経緯
が、事業者などにそのまま伝えられる仕組みにはなっていません。
基本的には、
- 該当する犯罪歴が あるか・ないか
- または、法律で定められた 限定的な情報
のみが扱われます。
必要以上に踏み込まない設計 になっています。
③ 確認を行うのは「国」です
ここはとても大切なポイントです。
日本版DBSにおいて、
- 犯罪歴の確認を実際に行うのは国(行政機関)
- 警察が保有する情報を、法律に基づいて確認
という仕組みです。
事業者や第三者が、
- 自分で警察に問い合わせる
- 独自に調べる
といったことはできません。
本人は「申請する人」ではありません
ここも、よく混乱される点です。
日本版DBSでは、本人が警察に行って「自分の犯罪歴を調べてください」と申請する制度ではありません。
本人の立場は、あくまで「確認について同意する立場」です。
つまり、
- 事前に説明を受け
- 内容を理解したうえで
- 同意するかどうかを判断する
という位置づけになります。
なぜ、ここまで厳しく仕組みを分けているの?


そこまで限定するなら、意味があるの?
そう思う方もいるかもしれません。
ですが、ここには大切な理由があります。
理由① 犯罪歴は、極めてデリケートな情報だから
- 一生に関わる可能性がある
- 取り扱いを誤ると人権侵害につながる
理由② 子どもを守る目的から外れないため
関係のない情報まで使われると
「疑う制度」になってしまう
- 関係のない情報まで使われると「疑う制度」になってしまう
- 本来の目的は子どもの安全を守ること
理由③ 差別や偏見を生まないため
- 必要最小限にとどめることで
- 不当な排除を防ぐ
日本版DBSは、「守る」と「配慮する」を両立させるための制度として設計されています。
「犯罪歴の確認」=即アウト、ではありません
もう一つ、とても大事な点があります。
日本版DBSは、該当する犯罪歴があったら、必ず仕事ができなくなる制度ではありません。
- どの業務に就くのか
- 子どもとの関わり方の程度
- 具体的な業務内容
などを踏まえて、適切な配置や対応を考えるための材料として使われます。
ここでも「一律排除」ではない、という考え方が貫かれています。
日本版DBSのよくある質問(Q&A)
- 勝手に調べられますか?
- いいえ。本人の同意が前提です。
- 過去のすべてが見られますか?
- いいえ。対象は法律で限定されています。
- 警察に行く必要はありますか?
- ありません。本人申請型の制度ではありません。
- 一度確認されたら、ずっと記録が残りますか?
- 情報の扱いは法律で厳格に制限されています。
まとめ|日本版DBSの「犯罪歴の確認」とは
ここまでのポイントをまとめます。
- 日本版DBSの犯罪歴確認は目的・範囲が厳しく限定されている
- すべての犯罪を調べる制度ではない
- 詳細な中身がそのまま共有されるわけではない
- 確認を行うのは国
- 本人は「同意する立場」
- 子どもを守りつつ、人権にも配慮した設計
「犯罪歴の確認」と聞くと身構えてしまいますが、実際は 慎重にバランスを取った仕組み だということが分かります。
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