2025年3月24日、「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」(カテゴリーⅡ飛行)が改正されます。
今回の改正では、申請手続きの効率化やDIPS2.0(ドローン情報基盤システム)の改修が行われ、ドローンパイロットにとって重要な変更が含まれています。
本記事では、改正の背景、具体的な変更点、ドローンパイロットへの影響、必要な対応策について詳しく解説します。
改正の背景と目的
ドローンの活用は年々拡大しており、物流・点検・測量・農業・空撮など、多くの分野で利用が進んでいます。
さらに、その多くの飛行には国土交通省の許可承認が必要です。
しかし、従来の許可・承認申請には以下のような課題がありました。
- 申請手続きが複雑で負担が大きい
- 審査に時間がかかる
- 申請時の入力項目が多く、手間がかかる
これらの課題を解決し、ドローンの円滑な運用と安全管理の強化を図ることが今回の改正の目的です。
何が変わる? 変更前と変更後の比較
項目 | 変更前(~2025年3月23日) | 変更後(2025年3月24日~) |
---|---|---|
DIPS2.0(申請システム) | 申請時の入力項目が多い | 入力項目が簡略化され、審査がスムーズに |
事前登録書類の提出 | 不要 | 「適合確認のための事前登録書類」を事前に提出することで、 申請ごとの審査が迅速化 |
ドローンパイロットにとってのメリット
今回の改正により、申請手続きが簡素化され、審査がスムーズになるというメリットがあります。
① 申請手続きの負担軽減
DIPS2.0の改修により、申請時の入力項目が減り、手続きが簡略化されます。
② 審査の迅速化
新たに「適合確認のための事前登録書類」を事前提出することで、許可申請ごとに入力が必要だった項目が減り、基準適合の確認がスムーズに進み、審査期間の短縮が期待されます。
ドローンパイロットが注意すべき点
① 申請受付停止期間(2025年3月17日~24日)
DIPS2.0の改修に伴い、3月17日から24日までの間、許可・承認の申請ができません。この期間に申請を予定している場合は、3月16日までに手続きを済ませる必要があります。
② 新しい申請書式の使用
2025年3月24日以降、旧書式では申請が受理されません。最新の申請書類を国土交通省のホームページなどで確認し、適切な書類を準備しましょう。
③ 「適合確認のための事前登録書類」の提出
新たに「適合確認のための事前登録書類」の提出が求められます。これは、操縦者が安全運用の基準を満たしていることを証明する書類で、提出することで審査が迅速化されます。
ドローンパイロットが対応すべきことと期限
改正に対応するために、以下の準備を進めましょう。
対応項目 | 対応期限 |
---|---|
DIPS2.0の申請停止期間を考慮したスケジュール調整 | 2025年3月16日までに申請を完了 |
新書式の確認と準備 | 2025年3月24日までに最新の申請書を用意 |
「適合確認のための事前登録書類」の作成・提出 | 2025年3月24日以降、申請時に提出 |
まとめ
2025年3月24日から施行される審査要領の改正は、ドローン操縦者にとって申請手続きの簡素化と審査迅速化につながる重要な変更です。
- DIPS2.0の改修により、申請がスムーズに
- 「適合確認のための事前登録書類」の提出で審査が迅速化
- 申請受付の一時停止期間(3月17日~24日)に注意が必要
事前にしっかり準備し、スムーズな許可取得を目指しましょう。
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