「準備が必要」と言われても、何をすればいいのか分からない
こども性犯罪防止法や日本版DBSについて調べていると、
- 「体制整備が必要」
- 「規程を作成する」
- 「研修を行う」
といった言葉が出てきます。
ですが実際には、
- どこから始めるのか
- どこまでやれば足りるのか
- いつまでに何を終わらせるのか
が分からず、手が止まってしまう方がほとんどです。
このページでは、法施行までに、事業者が現実的に準備すべき内容を、順番つきで整理します。
まず全体像から|準備は「3つの層」に分かれます
日本版DBSへの対応は、
大きく見ると、次の 3つの層 に分かれます。
- 体制の準備(誰が・どう動くか)
- 書類の準備(ルールを言葉にする)
- 運用の準備(実際に回せる状態にする)
いきなり書類を作り始めると失敗しやすいため、
必ず①→②→③の順で考えるのがポイントです。
【STEP0】まず最初にやるべきこと(全ての前提)
自分の事業が「どの立場で関係するか」を整理する
準備に入る前に、必ず確認しておきたいのが次の点です。
- 自分の事業は、対象になりそうか
- 義務として対応が求められる立場か
- 認定制度を視野に入れる立場か
ここが曖昧なままだと、
やるべき準備の範囲が定まりません。
この整理がまだの方は、「対象となる事業者の解説ページ」を先に確認してください。
【STEP1】最優先で整えるべき「体制」

書類よりも先に決めることがあります
日本版DBS対応で、最初にやるべきは「誰が責任を持ち、どう対応するのか」を決めることです。
1-1 責任者・窓口を決める
最低限、次の役割を整理します。
- 全体を統括する責任者
- 相談・通報を受ける窓口
- 不在時の代理対応者
- 犯罪歴などの要配慮個人情報の管理者
※小規模事業者の場合、1人が複数の役割を兼ねる形でも構いません。
1-2 初期対応の流れを決める
「もしも」のときに備え、次の点を簡単でいいので決めておきます。
- 相談や情報が入ったら、誰に伝えるか(相談窓口)
- すぐにやってはいけないこと(独断対応など)
- 外部機関や専門家への相談ルート
完璧な対応マニュアルは不要です。
「何も決まっていない状態」をなくすことが目的です。
【STEP2】制度の中心となる「書類の準備」
書類は「作るため」ではなく「使うため」にあります
次に行うのが、書類の整備です。
ここで重要なのは、ひな形を埋めることが目的ではないという点です。
2-1 児童対象性暴力等対処規程
この制度対応の核となる書類です。
内容としては、
- 未然防止のためのルール
- 不適切行為が疑われた場合の対応
- 被害が想定される場合の保護・支援
- 再発防止の考え方
などを、自分の事業に合わせて文章化します。
2-2 あわせて整えておきたい関連書類
事業の内容によって、次のような書類も整理します。
- 就業規則(こども性暴力防止法対応)
- 情報管理規定
- こども性暴力防止に関わる研修のルール
- 従業者向けの服務規律・行動指針
- 誓約書・確認書
- 採用時の説明資料
- 相談・通報の受付方法を示す文書
- 記録の様式(相談記録など)
すべてを一度に作る必要はありません。
「必要になりそうなものを洗い出す」だけでも前進です。
【STEP3】現場で回すための「運用準備」
書類があっても、運用できなければ意味がありません
最後のステップが、
現場で実際に動かせる状態にすることです。
3-1 研修・周知の準備
大規模な研修でなくても構いません。
- この制度がなぜ必要か
- 現場で気をつけること
- 困ったときの相談先
を、従業者が理解できる形で伝えることが重要です。
3-2 記録と情報管理のルール
相談や対応を行った場合に備え、
- 何を記録するか
- どこに保管するか
- 誰が見られるか
を決めておきます。
これは、事業者自身を守るための準備でもあります。
3-3 「1対1にならない工夫」
可能な範囲で、
- 複数人で対応する
- 開放的な場所を使う
- 時間帯や配置を工夫する
など、構造的にリスクを下げる工夫を検討します。
施行までの「おすすめ準備スケジュール(例)」
あくまで一例ですが、次のように進めると無理がありません。
- 施行6か月前
→ 対象整理、体制の仮決め - 施行3か月前
→ 規程の作成・修正 - 施行1か月前
→ 周知・研修、運用確認
「全部できていないとダメ」ということはありません。
少しずつ、順番に整えることが大切です。
よくある要注意パターン
準備を進める中で、よくあるのが次のケースです。
- 書類だけ作って、現場が理解していない
- 難しい言葉ばかりで、誰も読まない
- 責任者が曖昧で、判断が止まる
こうした失敗を防ぐためにも、
体制 → 書類 → 運用の順番を意識してください。
「今からでも間に合うのか?」と不安な方へ

この制度は、
事業者が一歩ずつ整えていくことを前提にしています。
今の時点で、
- 何もしていない
- まだ調べ始めたばかり
という方でも、遅すぎることはありません。
大切なのは、放置しないこと、整理を始めることです。
一人で抱え込まなくて大丈夫です
準備の範囲や深さは、
事業の内容や規模によって大きく変わります。
- どこまでやれば足りるのか
- 何を優先すべきか
これを一人で判断するのは、とても大変です。
キリヒラク行政書士オフィスでは、
あなたの事業に合わせて「やることの整理」からサポートしています。
まずは「今の状況」を整理するところから
- 対象になりそうか
- 何が未整理か
この2点が気になったら、
それが相談のタイミングです。
お気軽にお問い合わせください。
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