〜先延ばしにしてしまう本当の理由と、後悔しないための考え方〜

遺言は必要だと思っているんです。
でも、今すぐじゃなくてもいいですよね……?

これは、遺言相談の現場で本当によく聞く言葉です。
そして、この気持ちを持つ方は、とても真面目で、家族思いの方が多いです。
だからこそ、最初にお伝えします。
遺言を“いつか”と考えている方が悪いわけではありません。
ただ、遺言には
「今しか作れないタイミング」が存在する
という事実があります。
この記事では、
なぜ遺言が「いつか」では間に合わないことがあるのか、
そして後悔しないために、今できることを、
できるだけ分かりやすくお話しします。
遺言を先延ばしにしてしまうのは自然なことです
まず、あなたの気持ちをそのまま言葉にします。
- 元気だし、急ぐ話ではない
- 家族関係も今はうまくいっている
- 何から考えたらいいか分からない
- できれば、考えたくない
どれも、とても自然です。
遺言は「今すぐ困っている問題」ではありません。
だから、人はどうしても、
「もう少し落ち着いたら」
「そのうち考えよう」
と後回しにしてしまいます。
でも、遺言は“後回しにできない手続き”です
ここが、遺言のいちばん難しいところです。
遺言は、
- 思い立ったときに
- 体が動くときに
必ず作れるとは限りません。
なぜなら、遺言には
「判断能力」が必要だからです。
これは、
年齢や病名ではなく、
その時点の状態で判断されます。
「今は元気」でも、状況は突然変わります
実務では、次のようなことが珍しくありません。
- 入院して薬の影響で、頭がはっきりしない
- 手術や病気で、説明を理解するのがつらい
- 軽い認知症の段階で、判断が難しくなる
- 事故や脳の病気で、急に状況が変わる
どれも、
「その前日まで、普通に生活していた」
というケースばかりです。
つまり、
「今は大丈夫」という状態が、
明日も続くとは限らない
というのが、現実です。
「いつか作ろう」が一番危ない理由
ここまで読んで、
少し不安になったかもしれません。
でも、怖がらせたいわけではありません。
大切なのは、この一点です。
遺言は“作ろうと思ったとき”に、
作れなくなることがある
この可能性を知らずに先延ばしを続けることが、いちばん危険なのです。
よくあるのが、
- 本人は作るつもりだった
- 家族もそのつもりだった
- でも、いざというときには間に合わなかった
というケースです。
「今すぐ」という話ではありません

ここで、ひとつ大切なことをお伝えします。
この記事は、
「今すぐ遺言を書きましょう」
と言いたいわけではありません。
そうではなく、
「作れるうちに、準備を始めておきましょう」
という提案です。
遺言は、
- 完璧でなくていい
- 一度で決めなくていい
- 何度でも書き直せる
ものです。
「今できること」は、実はとても小さな一歩です
多くの方が、
「遺言を作る=大変な作業」
と思っています。
でも、最初の一歩は、これだけで十分です。
- 自分の財産を、ざっくり書き出す
- 誰に何を渡したいか、気持ちを整理する
- 家族構成を確認する
これだけでも、
「もしものとき、家族はどうなるか」
が、少し見えてきます。
行政書士は「今やるべきかどうか」を一緒に考える存在です
「相談したら、
遺言を作らされるのでは……?」
そんな不安を持つ方も多いですが、
実際は逆です。
行政書士への相談は、
- 今すぐ作るべきか
- まだ待っていいか
- 何を準備すればいいか
を整理するためのものです。
- 「今はまだ」という結論になることもあります
- 家族と話し合う材料として相談する方もいます
- 相談=依頼ではありません
「今しかない」かどうかは、相談して初めて分かります
遺言について、
- 先延ばしにしてきた
- でも、少し気になっている
- 作れなくなるのは怖い
そう感じているなら、
それが“今”のサインです。
無理に決断する必要はありません。
でも、
「作れる状態かどうか」
を確認することは、今しかできません。
まとめ:後悔しないために大切なこと
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 遺言は先延ばしにしやすい
- でも、作れなくなるタイミングは突然来る
- 「いつか」では間に合わないことがある
- 遺言は完璧でなくていい
- まずは準備と整理からで十分
もし今、
「考えた方がいい気がする」
「一度話を聞いてみたい」
そう思われたなら、その感覚は、とても大切です。
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