【シリーズ企画 第2回】ドローン飛行時の注意点完全ガイド|飛行中にやりがちなNG行為と安全運用のコツ

キリヒラク
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こんにちは、キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。

今回も【シリーズ企画 ドローン飛行時の注意点完全ガイド】をお届けします。
第1回目では、飛行前に確認すべきチェックリスト30選をご紹介しました。

そして第2回目となる今回は、「飛行中にやりがちなNG行為と安全運用のコツ」をテーマに、現場で実際によく起こるミスやヒヤッとした事例をもとに、安全に運用するためのコツをお伝えします。

ドローンの事故やトラブルは、ちょっとした油断から発生することがほとんど。
ぜひこの記事で、自分の飛行を振り返りながら安全運用のヒントにしてください。

高度超過による航空法違反

無意識のうちに150m以上に上昇してしまうケースが意外とあります。
DID地区や制限区域内では、飛行許可を取っていても高度制限がある場合が多いので、常に画面の高度表示を確認しながら飛行するのが基本です。

✔︎ 対策
アプリの最大高度制限を事前設定し、超過しないようにする。
現場での目安を明確にし、必ずプロポ画面を確認する習慣を。

目視外飛行の落とし穴

操作に夢中になっているうちに、機体の位置が把握できなくなることも。
住宅街やイベント会場では、目視外飛行は原則禁止

✔︎ 対策

常に機体を視界に収める。
やむを得ず目視外になる場合は、許可取得+補助者配置が必須。

スマホ・タブレットの操作ミス

カメラアングル調整中やマップ操作中に意図せず飛行制御アプリが落ちる、他アプリの通知を誤タップするケースも。

✔︎ 対策

通知オフ・アプリの自動更新停止を事前設定。
操作時は必ずプロポから手を離さずに、周囲の状況も確認しながら行う。

飛行ルートの逸脱

風に流されたり、操作ミスで予定ルートから外れて第三者の敷地へ侵入する事故も発生しています。

✔︎ 対策

事前に安全ルートを綿密に設定
アプリの「飛行禁止エリア」「DID地区」の表示をオンにし、逸脱しないようモニター確認。
突風時は即時帰還・着陸を判断。

電波ロスト(通信断)

建物の陰や電波干渉エリアで、プロポと機体の通信が途切れるトラブルも。

✔︎ 対策

障害物の少ないルートを選定。
通信途切れ時のReturn To Home(RTH)設定を確認。
飛行前のホームポイント設定も忘れずに。

他者の接近時の対応

突然子どもや犬が近づいてくることもよくあります。
慌てて操作ミス→墜落の例も。

✔︎ 対策

飛行エリア周辺に立入禁止表示・コーン設置
飛行前に周囲へ声かけ。

接近者には即ホバリング・着陸対応
無理な回避飛行はせず安全第一。

他者のドローンが接近、回避

飛行中、他者のドローンが自分のドローンに急接近してハッとヒヤリする場面があります。
また、有人航空機が低空飛行を行なっていて、思わず接近してくることも。

✔︎ 対策

飛行前に、飛行計画通報画面の、他のドローンや有人航空機の接近情報を確認しておく。

また、プロポの画面で、他のドローンや有人航空機の接近情報をMapや通知で流れてくることもあるため、注視しておく。

安全運用のコツまとめ

飛行中も「確認」と「意識」を途切れさせない

  • 高度・位置・通信状況を常にモニター確認
  • 飛行ルートを意識しながら、第三者・障害物・動物の動きもチェック
  • 万一の緊急事態を想定し、ホームポイントとRTH設定を事前確認

補助者の存在が安全運用のカギ

目視確認や周囲の警戒役として、補助者を配置することで飛行の安全度が一気に向上します。
飛行中も互いに声掛けし、状況を共有しましょう。

まとめ

今回は、「飛行中にやりがちなNG行為と安全運用のコツ」についてまとめました。

ドローンは飛ばす前だけでなく、飛行中も常に気を配ることが大切
「大丈夫だろう」が事故の元。
油断せず、安全第一で楽しみましょう。

次回の【シリーズ企画 第3回】は、「住宅地・公園・河川敷での飛行時の注意ポイント」を実例も交えながら解説していきますので、お楽しみに!

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