ドローンを海岸や港で飛ばすとき、「この場所で飛ばして大丈夫?」と不安になったことはありませんか?
海上の規制情報や管轄がわからず、調べるのに苦労した経験がある方もいるでしょう。
そんなときに便利なのが 「海しる」 というウェブサービスです。
本記事では、海しるの使い方やドローンパイロットにとってのメリット・デメリット、さらに行政書士がどのように関わるのかについて詳しく解説します!
「海しる」とは?初心者向けにわかりやすく解説
「海しる」は、国土交通省が提供する 海域情報のポータルサイト です。
公式サイト:海しる(海域情報提供サービス)
このサイトでは、 海のルールや利用状況を地図上で一目で確認 できます。
特に、ドローンを飛ばす際に問題となる 海上の立ち入り禁止区域や港湾管理情報 などを簡単にチェックできるのが特徴です。
「海しる」が開発された理由と社会的背景
海には、船舶の航行ルールや漁業権、立ち入り禁止区域など、さまざまな規制があります。
しかし、こうした情報は各自治体や省庁ごとにバラバラに管理されており、 一元的に調べるのが難しい という課題がありました。
そこで、国土交通省が 「誰でも海域情報を簡単に調べられる仕組みを作ろう!」 と開発したのが「海しる」です。
これにより、 ドローンパイロットや船舶運航者、釣り人などがスムーズに情報を得られるようになりました。
「海しる」は誰がどんな場面で使う?
「海しる」は、 ドローンパイロットだけでなく、多くの人に役立つツール です。
ドローンパイロットの利用シーン
- 港湾や海岸でドローンを飛ばすときの事前確認
→ 立ち入り禁止エリアや管轄機関を調べ、許可申請が必要か確認できる。 - 漁業権や航路情報のチェック
→ ドローンが漁業権エリアに入るとトラブルになる可能性があるため、事前確認ができる。
その他の利用者と活用シーン
- マリンスポーツ愛好者(サーファー、ダイバー、SUPユーザーなど)
→ 危険区域や遊泳禁止エリアを確認できる。 - 釣り人
→ 漁業権エリアや立ち入り禁止エリアを把握し、トラブルを避けられる。 - 海運業者・船舶操縦士
→ 航路情報や港湾の利用状況を確認できる。
「海しる」で調べられる情報一覧
「海しる」では、以下の情報を確認できます。
- 港湾区域(管理者・利用規制の有無)
- 航路情報(船舶の通行ルール・航行制限)
- 漁業権区域(どこで漁業権が設定されているか)
- 海上保安情報(海上の立ち入り禁止・警戒エリア)
- 埋立地・水域の管轄情報
「海しる」の使い方をフローで解説
「海しる」は、直感的に操作できるウェブサービスですが、初めて使う方のために具体的な手順を紹介します。
海しる公式サイト にアクセス
- 地図上をドラッグして移動し、拡大・縮小をして目的地を探します。
- 検索バーに地名を入力することも可能。
画面左のメニューから、以下のような情報を選択して表示できます。
- 港湾区域
- 航路情報
- 漁業権区域
- 海上保安情報
- 埋立地・水域の管轄情報
- 津波シミュレーションなどの防災情報
- 生態系情報
例:港湾区域、港湾法適用区域を調べたい場合
- メニューから「海事 → 港湾 → 港湾区域」を選択
- メニューから「海事 → 港湾法適用湾 → 港湾法適用湾」を選択
- 該当するエリアが地図上に表示される
- クリックすると、詳細情報(管理者・規制の有無)が表示
- エリアをクリックすると、より詳しい情報や管轄機関が表示されます。
- ここで、許可申請が必要かどうかの判断材料になります。
- 「このエリアでドローンを飛ばせるのか?」と疑問があれば、行政書士に相談を。
- 許可申請が必要な場合は、適切な手続きをサポートできます。
この手順を参考に、「海しる」を活用して安全なドローン飛行を実現しましょう!
「海しる」を使うときの注意点
- 情報が100%最新とは限らない(最新情報は必ず管轄機関に確認)
- 表示される範囲が限定的な場合がある(自治体によって未登録エリアあり)
- 許可が必要な場合は、事前に行政書士へ相談を
ドローンパイロット目線での「海しる」のメリット・デメリット
メリット
- 無料で使える
→ 費用をかけずに規制情報を調べられる - 一目で禁止区域がわかる
→ 飛行計画の立案がスムーズ - 管轄機関の情報が明確
→ 許可申請の問い合わせ先がすぐわかる - 海上トラブルを回避できる
→ 漁業権や航路を確認し、安全に飛行可能 - スマホ・PCで簡単にアクセス
→ 現地での確認もできる
デメリット
- すべてのエリア情報が網羅されているわけではない
- 情報が更新されるまでタイムラグがある
- ドローン飛行に特化したサイトではない
- 許可申請の手続きは別途必要
- 一部の情報は専門知識がないとわかりづらい
「海しる」は紙媒体でも見れる?
「海しる」は ウェブサービスのみ提供されており、紙の書籍や地図では販売されていません。
最新の情報をオンラインで確認しましょう。
行政書士が「海しる」にどう関わる?
「海しる」を使ってドローン飛行の許可申請が必要とわかった場合、 行政書士が申請手続きをサポート できます。
- 港湾区域でのドローン飛行許可申請
- 漁業権エリアでの飛行に関する問い合わせ代行
- 飛行計画の法的チェックとリスク管理
もし 「この場所で飛ばせるのかわからない」「許可申請が必要かわからない」 という場合は、ぜひ行政書士にご相談ください!
まとめ
「海しる」は、ドローンパイロットにとって 飛行場所の事前確認に欠かせないツール です。
ただし、情報が100%網羅されているわけではないため、 最終的な確認や許可申請は専門家に相談するのが安心 です。
ドローンの飛行許可でお困りの際は、ぜひ キリヒラク行政書士オフィス までお気軽にお問い合わせください!
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