「ドローン許可申請まるわかりガイド」シリーズ ドローンの個別申請とは?

キリヒラク
キリヒラク

こんにちは、キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。

前回は包括申請についてお話ししましたが、

アイミ
アイミ

ゃあ包括申請ができない場合はどうするの?

キリヒラク
キリヒラク

という疑問、当然出てきますよね。

そのときに必要になるのが【個別申請】です。
今回はその基本と、どんなケースで個別申請になるのか、わかりやすく解説していきますね。

ドローンを飛ばすには、航空法で許可・承認が必要な飛行があります。

通常、飛行の都度、国土交通省に申請して許可・承認を得る方法が【個別申請】です。

例えば

  • 「今週末に◯◯公園で飛ばしたい」
  • 「イベント会場の上空で撮影したい」
  • 「特殊な空撮で150m以上の上空を飛行したい」

など、その都度、飛行計画に基づき申請して、認められた範囲・日時だけ飛ばせる方法なんですね。

どんなときに個別申請が必要?

包括申請でカバーできる飛行もありますが、次のようなケースは必ず個別申請が必要です。

必ず個別申請になるケース

これらは包括申請の対象外とされていて、飛行のたびに個別申請が必要です。

個別申請の流れは?

ドローンの個別申請は、「この日に、ここで、こういう飛行をしたい」という具体的な計画に基づいて行うものです。

ちょっと手順が多く感じるかもしれませんが、順番に進めれば大丈夫。
初心者の方でも安心してできるよう、具体的に流れをまとめました。

飛行計画を立てる

まずは飛行したい場所・日時・内容を具体的に決めましょう。

例えば、

  • 2025年6月15日 午前10時~正午
  • ◯◯公園西側広場
  • 高度30m以下での空撮

のように、日時・場所・飛行内容をはっきり決めておくことが大事です。

必要な書類・情報を準備する

個別申請には、飛行マニュアルや機体情報、飛行の理由、使用者情報などが必要です。

具体的には、

  • 飛行マニュアル(国交省標準マニュアルまたは独自マニュアル)
  • 機体登録記号(例:JA1234など)
  • 機体の性能証明(最大速度・重量など)
  • 飛行の目的・理由
  • 操縦者の技能証明(免許が必要な飛行の場合)

催し物上空なら、場合により、主催者の同意書・イベント概要資料も必要になることがあります。

関係機関への事前調整

飛行場所によっては、国土交通省の許可以外にも関係者の調整や許可が必要です。

例えば、

  • 公園管理者
  • イベント主催者
  • 周辺住民への周知
  • 警察署(道路・イベント会場の場合)

ここでの調整がスムーズに進めば、その後の申請も問題なく進みます。

DIPS2.0でオンライン申請

国交省の【DIPS2.0】というオンラインシステムから申請します。

申請フォームに

  • 飛行計画の内容
  • 使用機体情報
  • 飛行マニュアル
  • 添付資料

を入力・アップロードし、申請を送信します。

👉申請は原則、飛行予定の10開庁予定日前までに行うことが推奨されています。
(ただし、催し物上空などはもっと早めが望ましい)

国土交通省の審査

国交省が内容を確認し、不備があれば修正依頼が届きます。
問題なければ数日〜2週間程度で許可・承認書が発行され、DIPS2.0のマイページからダウンロードできます。

DIPS2.0で飛行計画の事前通報

許可・承認を得たら、飛行前にDIPS2.0飛行計画の通報を行います。
これで管制機関や関係各所に「この時間・場所で飛びますよ」と通知する流れです。

→飛行の前日までには飛行計画通報を行うことが望ましいでしょう。

当日の飛行

許可・承認書と通報画面を携帯し、安全対策を徹底して飛行を行います。
催し物上空なら補助者や監視員を配置するなどの安全対策も必要です。

ちょっと手間はかかりますが、個別申請もこの流れで進めればスムーズにできます。

特に①飛行計画をしっかり立てることと、③関係機関の調整を早めに済ませておくことが、申請の成功率を高めるポイントです。

包括申請との違いまとめ

項目包括申請個別申請
許可・承認のタイミングまとめて申請し、一定期間有効飛行ごとに申請・許可を取得
申請対象同様の飛行を反復継続する場合都度、内容に応じて申請
利用できる範囲限定された飛行(催し物・空港等は除く)全ての許可承認対象飛行
実績要件飛行実績10時間以上、訓練体制など必要飛行実績10時間以上、訓練体制など必要
マニュアル要件国の標準マニュアル02と同等以上必須国の標準マニュアル01と同等以上必須

さいごに

キリヒラク
キリヒラク

いかがでしたか?
ドローンの個別申請は、少し手間も多く、初めての方にとっては「何をいつまでに、どこに、どうすればいいの?」と迷ってしまうことも多いものです。

そんなときは、ドローン専門の行政書士事務所である『キリヒラク行政書士オフィス』へお気軽にご相談ください。
当事務所では、包括申請・個別申請はもちろん、催し物上空や道路使用許可の手続きも含めたトータルサポートを行っています。

リク
リク

こんな飛行したいんだけど大丈夫かな?

アイミ
アイミ

申請に必要な書類って何を揃えたらいいの?

キリヒラク
キリヒラク

など、ちょっとしたご質問だけでも大歓迎です。

あなたの空の安全を、キリヒラク行政書士オフィスがしっかりサポートします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA