野生動物調査用ドローンの飛行許可申請の流れと注意点|行政書士がサポートできること

キリヒラク
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こんにちは。キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。

近年、環境保全や生態系調査の現場でもドローンの活用が広がってきました。

特に、野生動物の生息調査や行動記録、個体数把握などにドローンを使いたいと考える方も増えていますよね。

ただ、自然環境の中であっても、法律の制限や安全対策を守らなければならない飛行が多く、国土交通省への許可・承認申請が必要になるケースも少なくありません。

この記事では、そんな野生動物調査でドローンを使う際の飛行許可申請の流れや注意点を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

もしご自身で手続きするのが不安な場合の行政書士に依頼するメリットもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

対象動物・用途調査目的調査方法・特徴許可が必要になる飛行
1ニホンジカ個体数把握・生息域調査高度50mの上空から熱感知カメラ撮影目視外飛行・人口集中地区付近
2イノシシ農地被害状況調査早朝・夕方に赤外線カメラで行動追跡夜間飛行・人家近隣
3クマ森林内の生息確認山間部を上空30mで目視+動画記録目視外・物件接近
4サル移動経路確認行動ルートをドローンで追跡人30m未満・目視外
5タンチョウヅル繁殖地モニタリング繁殖期の営巣状況を上空から調査夜明け飛行・接近飛行
6アオサギ巣の位置・個体数確認河川敷の樹上営巣地を空撮河川法許可・人口集中地区上空
7コウノトリ放鳥個体の追跡GPSタグ+ドローンで並行追跡目視外・人口集中地区
8カモシカ高山帯の個体観察高度のある崖地帯をドローン巡視目視外・山岳エリア
9ノウサギ草原域の生息数把握サーモカメラで夜間生息確認夜間飛行・物件30m未満
10オオワシ冬季の越冬地調査湖沼周辺を上空から個体カウント保護区内飛行許可
11シカの糞塊調査生息密度推定上空から糞塊分布を撮影し解析山林・目視外飛行
12オオタカ営巣状況の確認森林内の巣を樹上から確認樹木接近・目視外
13トビ都市部の営巣状況調査マンション・電柱の巣を空撮人口集中地区上空飛行
14ウミネコ無人島繁殖地の個体数調査島上空をドローン巡回撮影無人島保護区・目視外
15アザラシ海氷上の個体数・行動観察ドローン+サーモカメラで俯瞰観察海上・目視外・緊急着水対策
16マングース駆除・個体確認調査防除作業前に生息域をドローン確認目視外・夜間飛行
17カメ産卵地調査浜辺の産卵巣分布を空撮目視外・海岸法許可
18ノネコ離島内の行動範囲調査GPS装着個体をドローン追跡離島上空・夜間飛行
19フクロウ営巣確認・繁殖確認夜間サーモカメラ調査夜間飛行・補助者配置
20コウモリ洞窟出入り行動調査夕暮れ時の洞窟付近で行動数記録夜間・目視外飛行

これらの事例のように、ドローンはすでに野生動物の保全・調査・防除の現場で実績豊富に活用されています。

ただし、ほとんどの調査が航空法の飛行許可・承認が必要であり、関係法令の制限も多いため、適切な手続きと安全対策が不可欠です。

特記事項・共通の注意点

  • 多くの調査で目視外飛行・夜間飛行・人30m未満接近飛行の許可が必要
  • 国立公園・保護区・保安林などでは環境省・林野庁の別途許可が必須
  • 動物の威嚇行為防止・影響を与えない配慮が求められる(動物愛護管理法・自然公園法等)

なぜドローン調査が有効なのか

  • 人が入りにくい山岳地・海上・無人島でも調査可能
  • 高解像度カメラ・サーモカメラにより、接近せず動物に負担をかけない
  • 従来の人力調査に比べて安全・効率的・短時間で広範囲の調査が可能
  • 特に夜行性動物・隠密性の高い種の行動確認に効果的

野生動物調査用ドローンの飛行で必要になる許可とは?

リク
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山間部や無人の森林なら自由に飛ばせるのでは?

と思われる方も多いのですが、実は法律上の制限は場所を問わず存在します。

特に以下のような場合は、国土交通省への許可・承認が必要です。

  • 目視外飛行(ドローンが見えない範囲での飛行)
  • 夜間飛行(日の入り〜日の出)
  • 人・物件から30m未満の距離での飛行
  • 人口集中地区(DID地区)内の飛行

山奥や河川敷でも、林道や登山客が近くにいる場合など、人の接近が予想されるときは注意が必要です。

飛行許可申請の注意点

実はドローンの飛行許可申請には、初心者が見落としがちな注意点がたくさんあります。

  • 国立公園・保護区・河川・港湾などは別途の許可も必要
    → 国交省の許可だけでOKなケースは意外と少ない。
  • 夜間・目視外飛行は安全対策の内容が特に重視される
    → 補助者の配置や緊急時の避難計画も必須。
  • 動物への威嚇行為や法令違反は罰則対象
    → 動物愛護管理法、自然公園法、文化財保護法なども確認が必要。
  • DIPSでの飛行計画登録・実績報告の忘れに注意
    → 許可を取っただけではダメ。毎回の飛行前後の登録も義務。
  • 風速・気象条件の基準超えでの飛行は禁止
    → 許可申請時に天候基準も記載する必要あり。

飛行許可申請の流れ

まず、もしあなたが「自分で飛行許可申請をしてみよう!」と思った場合、どんな流れになるのかを詳しくお伝えしますね。

  1. 飛行日時・場所・使用機体・飛行目的を決める
    → まず「いつ・どこで・何のために・どのドローンを飛ばすのか」を整理します。
  2. 飛行場所が許可・承認の対象か確認する
    → 例えば、目視外飛行・夜間飛行・人口集中地区(DID)での飛行に該当しないか、調べます。
  3. DIPS(国交省のオンライン申請システム)アカウント作成
    → 誰でも無料で登録できます。
  4. 飛行計画書・安全対策計画の作成
    → 万が一のトラブル時の避難場所・リスク対策・補助者の配置計画などをまとめる必要があります。
  5. DIPSで必要書類のデータ入力・PDF添付
    → 飛行マニュアル・機体仕様・安全対策計画などを添付。
  6. 申請完了→審査待ち
    → 通常7〜14日。内容によって修正・再提出も。
  7. 許可取得後、飛行実施前の計画登録と実績報告
    → 許可が取れても、その都度飛行計画・報告が必要です。

これを初めての方が一人で進めるのは、なかなか骨の折れる作業です。

初めての方はここでつまづくことが多いんです。

  • 専門用語ばかりで分かりにくい
  • 飛行マニュアルの作成が想像以上に難しい
  • 添付資料の形式・内容に厳しい決まりがある
  • 審査で修正指示が入るとさらに手間

これを本業の傍らで一人でやろうとすると、相当な労力になります。

行政書士に依頼できること、依頼するメリット

アイミ
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だったら、行政書士に頼めばどうなるの?

キリヒラク
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という方へ。

私たち行政書士なら、次のようなことができます。

できること一覧

  • 飛行計画の整理と法律チェック
     → 「この計画なら許可が必要」「不要」も事前に判断。
  • 飛行場所が特殊エリアなら、関係機関への事前調整
     → 国立公園なら環境省、河川敷なら国交省などと事前相談。
  • 申請書・マニュアル・安全対策計画の作成
     → 飛行目的・場所に合わせて安全で通りやすい内容を作成。
  • DIPSの申請入力・提出を代行
     → 記入ミスや添付ミスを防げます。
  • 国交省の審査で修正指示が来た場合の対応
     → 代理で交渉・修正。依頼者はほぼ手間なし。
  • 許可取得後の飛行計画・実績報告も代行可能
     → 実務の面倒な作業もまとめて対応。

メリット

リク
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実際、行政書士に頼むとどんなメリットがあるの?

キリヒラク
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初心者の方にこそ知ってほしい、メリットをまとめます。

  • 専門知識と実務経験があるから安心
    → 許可が取れる計画か、リスクは何かを事前に把握。
  • 面倒な書類作成・DIPS入力を丸ごと任せられる
    → 依頼者は情報提供だけでOK。
  • 国交省の審査対応もお任せ
    → 修正指摘・質問も代理で対応。やり取りの手間ゼロ。
  • 関係官庁への事前相談・交渉も代行
    → 国立公園・保護区・河川占用なども調整。
  • 実績報告・事故報告も代行可能
    → 万が一のトラブルも迅速対応。
  • 安全管理・緊急時対応の事前アドバイスがもらえる
    → 実務経験をもとに現場に即した助言も。
  • 本業の時間を奪われず、調査や撮影に集中できる

行政書士に依頼する流れ

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行政書士に頼むって、どう進むの?

キリヒラク
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と思われる方のために、流れもわかりやすくまとめます。

まず無料相談・計画内容のヒアリング

 → どこで・何を・いつ・誰が飛ばすのかを簡単に教えてください。

飛行許可要否の判断と必要書類リストの案内

 → 「この計画なら何の許可が必要か」を整理してご案内。

書類の作成・申請代行

 → DIPSの入力、マニュアル、安全対策計画、すべてこちらで対応。

国交省の審査・質疑対応

 → 修正・質問対応もお任せ。

許可取得後の実施アドバイス・報告サポート

 → 飛行実施前後もフォロー。緊急時の対応策も事前にアドバイス。

まとめ

野生動物調査のドローン飛行許可申請は、
法律の知識
安全管理の計画
細かな書類作成

これらが求められる、意外とハードルの高い手続きです。

リク
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初めてで不安

アイミ
アイミ

調査の準備で忙しい

関係機関との調整も大変

そんなときこそ、ぜひ行政書士に頼ってください。
あなたの調査計画を、スムーズかつ安全に実現できるようサポートします。

✅ 許可取得の確実性
✅ 面倒な手間の削減
✅ 万が一の対応フォロー

全てセットでお任せできますので、ぜひ一度ご相談くださいね。

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