
こんにちは、キリヒラク行政書士オフィスです。

ドローンを夜に飛ばしてみたいけど、何が必要なの?

夜間飛行ってそもそもどんなルールがあるの?

そんな疑問をお持ちの方へ、今回は ドローンの夜間飛行 について詳しく解説します。
夜間飛行の定義や許可の取り方、実際の事例、注意点などを 初心者の方にもわかりやすくまとめました。
ドローンを安心して飛ばせるよう、ぜひ最後までご覧ください!
夜間飛行とは?ドローンの特定飛行ルールをわかりやすく解説
「夜間飛行」とは?
ドローンの夜間飛行とは、 日没から日の出までの時間帯にドローンを飛ばすこと を指します。
「日没」や「日の出」は季節や地域によって異なりますが、国土交通省では 気象庁の発表する時刻 を基準にしています。
夜間飛行は「特定飛行」に該当する
ドローンを飛ばす際、 航空法で定められたルール を守る必要があります。
その中でも、 夜間飛行は「特定飛行」 に分類されるため、許可や承認が必要です。
以下のような飛行は、特にリスクが高いとされ「特定飛行」として規制されています。
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人や建物の近くでの飛行
- 高度150m以上の飛行
- 空港周辺での飛行 など
夜間飛行は 視認性が低く、衝突や事故のリスクが高まる ため、国からの許可や承認を得る必要があります。
夜間飛行の事例10選【なぜ夜に飛ばすのか?】
実際にどんな場面で夜間飛行が行われているのか、具体的な事例を10個ご紹介します。
事例 | 理由・目的 |
---|---|
① 夜間のイベント撮影 | 花火大会やイルミネーションの撮影 |
② 災害時の捜索 | 遭難者の発見や被害状況の把握 |
③ 交通監視 | 夜間の交通状況や渋滞の監視 |
④ 工事現場の監視 | 夜間作業の進捗チェック |
⑤ 夜間の野生動物調査 | 夜行性動物の生態調査 |
⑥ 警備・監視業務 | 工場や倉庫の防犯監視 |
⑦ 漁業・水産業の支援 | 夜間の魚群探知や養殖場の確認 |
⑧ 星空・天体撮影 | 星空やオーロラの空撮 |
⑨ 映画・ドラマ撮影 | 夜間のシーン撮影 |
⑩ 災害時のインフラ確認 | 停電や水害の影響調査 |
このように、夜間飛行はさまざまな分野で活用されています。
夜間飛行で注意すべきポイント
夜間飛行を安全に行うためには、以下の点に注意が必要です。
- 必ず機体にライトを装着する
夜間は視認性が低くなるため、 機体にLEDライトを装着することが義務付けられています。 - 目視できる範囲で飛行する
夜間でも ドローンを目視できる範囲内で操作することが基本です。 - 風速や天候を確認する
夜間は風が急に強まることもあります。 事前に天候をチェックし、安全な環境で飛行しましょう。 - バッテリー管理を徹底する
夜間は気温が低くなりやすく、バッテリーの消耗が早まる ため、予備バッテリーの準備が必要です。 - 飛行計画を事前に立てる
暗闇での操作ミスを防ぐため、飛行ルートや高度を事前に計画 しましょう。
夜間飛行の許可を取る手順
ドローンの夜間飛行には、 国土交通省の許可・承認が必要 です。
手続きの流れをフローチャートとともに詳しく解説します。
- 飛行目的を明確にする(撮影・点検・調査など)
- 飛行エリアを決める(人口密集地かどうか確認)
- 飛行日時を決める(夜間飛行は日没後~日の出前)
- リスクアセスメントを実施(安全対策の検討)
- 夜間対応のLEDライトを装備(視認性の確保)
- GPS機能やフェールセーフ機能の確認(万が一の対策)
- バッテリー状態のチェック(長時間飛行できるか)
- 操縦者のスキル確認(夜間飛行の経験があるか)
夜間飛行を行うには 航空法132条の2の許可 を取得する必要があります。
申請方法は DIPS(ドローン情報基盤システム) を使用するのが一般的です。
申請書に記載する主な内容
- 飛行目的(夜間点検・撮影・監視など)
- 飛行日時・場所(具体的な範囲や高度)
- 使用機体の情報(型式・製造番号など)
- 安全対策(ライト装着・GPS活用・緊急時の対応策)
- 過去の飛行実績(飛行ログ・スキル証明)
申請のポイント
- 最低でも10営業日前 には申請すること(余裕を持つ)
- 不備があると許可が遅れるため、 専門家に依頼するのもアリ!
- 許可が下りたら 飛行計画書を再確認
- 現地で リスクチェック・テスト飛行 を実施
- 関係者や周辺住民に周知(騒音トラブルを防ぐ)
- 事前に決めたルートで安全に飛行
- 万が一の緊急対策も準備しておく
- 飛行ログを記録・保管(次回の申請時に有利)
- 事故やトラブルがあった場合は 報告義務 あり
ドローンの夜間飛行が可能になった背景
近年、ドローン技術の発展とともに、 夜間飛行の需要が増加 しています。
特に 災害対応や警備業務 では、夜間の監視が不可欠となっています。
これに伴い、 国も安全対策を整えた上で許可を出す制度 を設けるようになりました。
許可なしで夜間飛行を行った場合のリスク
許可なしで夜間飛行を行うと、 法的な問題や事故のリスクが高まる ため絶対に避けましょう。
具体的なリスクを5つ挙げ、その詳細を解説します。
リスク①:航空法違反による罰則(最悪の場合、罰金や懲役刑)
夜間飛行を 無許可で行うと航空法違反 になります。
違反した場合、以下の 厳しい罰則 が科せられる可能性があります。
- 50万円以下の罰金(個人の場合)
- 法人なら最大200万円の罰金
- 悪質な場合は業務停止命令 など
⚠ 特にイベント会場や人の多い場所での違反は厳しく取り締まられる ため注意!
リスク②:事故の危険性が高い(墜落・衝突リスク)
夜間は視界が悪く、以下のような 危険性 があります。
- 障害物に気づきにくい(電線・建物・木など)
- 風向きや高度の誤認(気づかないうちに操縦ミス)
- バッテリー残量の誤算(夜間は低温で消耗が早い)
→ 無許可飛行で事故を起こすと、責任はすべて操縦者が負うことに!
リスク③:住民や周囲への迷惑(クレーム・通報)
夜間は 音が響きやすい ため、周辺住民にとっては 騒音トラブル になります。
また、「ドローンが飛んでいる」と通報されるケースも多発しています。
📌 実際のトラブル例
- 「ドローンの音がうるさい!」と苦情が入る
- 「夜に不審なドローンが飛んでいた」と110番通報される
- SNSで炎上し、信用を失う
→ 悪評が立つと、次の飛行許可申請にも影響する可能性が!
リスク④:保険適用外(損害賠償リスク)
通常、ドローンの保険は 許可を得た飛行に限り適用 されることが多いです。
- 無許可で飛ばして事故を起こした場合…
- 物損事故 → 賠償責任を個人で負担(数百万円の請求もあり)
- 人身事故 → 重過失で刑事責任も追及(示談金・裁判リスク)
→ 無許可飛行での事故は自己責任! 「大丈夫だろう」と油断しないことが重要!
リスク⑤:ドローンの没収や操縦資格の制限
違反が発覚すると 機体の没収や、再飛行が制限 されることもあります。
- 違反歴があると、今後の許可が下りにくくなる
- 業務でドローンを使いたい場合、大きなマイナスになる
→ 一度の違反で信頼を失うことも!許可を取って正しく飛ばしましょう!
行政書士の役割と相談
違反が発覚すると 機体の没収や、再飛行が制限 されることもあります。
- 違反歴があると、今後の許可が下りにくくなる
- 業務でドローンを使いたい場合、大きなマイナスになる
「許可を取りたいけど、手続きがよく分からない…」という方は、 キリヒラク行政書士オフィスへお気軽にご相談ください!
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