はじめに

ドローンの機体登録の更新ってどうすればいいの?

期限が近づいてきたけど、手続きが複雑そうで不安…

このように悩んでいませんか?
ドローンの機体登録は、国土交通省のシステムを通じて行われ、定期的な更新が必要です。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく「機体登録とは何か」「機体登録の更新が必要な理由」「更新をしなかった場合のリスク」について解説します。
また、行政書士が代理で手続きをする際の流れについても詳しくご紹介します。
この記事を読めば、スムーズに手続きが進められるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください!
機体登録とは?
ドローンを飛行させるためには、法律に基づき「機体登録」が必要です。
これは、ドローンの所有者や機体情報を国に登録し、適切な管理を行うための制度です。
機体登録を行うことで、
- ドローンの所有者が明確になる
- 万が一の事故やトラブルの際に機体を特定できる
- 不正使用を防ぐことができる
といったメリットがあります。
機体登録は義務化されており、未登録のドローンを飛ばすことは違法となりますので、必ず登録を行いましょう。
機体登録の更新とは?
ドローンの機体登録には「有効期間」があります。
登録後、3年間が経過すると更新が必要になります。
機体登録の更新を行うことで、
- 最新の所有者情報が反映される
- 法的に適正な状態でドローンを運用できる
- 不要になった機体の登録を適切に整理できる
といった利点があります。
有効期間を過ぎてしまうと、登録が無効となり、ドローンを合法的に飛行させることができなくなります。
期限が近づいたら、忘れずに更新手続きを行いましょう。
機体登録を更新しなかった場合のリスク
機体登録の更新を怠ると、以下のようなリスクが発生します。
違法飛行になり罰則を受ける可能性がある
機体登録が無効になると、そのドローンは法律上「未登録」となり、飛行させると航空法違反となります。
違反した場合、罰則が科される可能性があります。
保険の適用外になる可能性がある
ドローンの事故や損害に備えて保険に加入している方も多いですが、登録が無効な状態での飛行では保険が適用されないことがあります。
万が一の際に自己負担が発生するリスクがあるため、注意が必要です。
機体の売却や譲渡がスムーズにできなくなる
機体登録が有効でないと、売却や譲渡の際に手続きがスムーズに進まない可能性があります。
特に、業務用ドローンでは取引時に登録状況が重要視されるため、適切に管理しておくことが大切です。
【具体的手順】機体登録の更新方法
ここからは、実際に機体登録の更新を行う手順を説明します。
DIPS2.0にログイン
まず、DIPS2.0にアクセスし、ログインします。

「無人航空機の登録申請へ」を選択
「無人航空機の登録申請へ」をクリックします。

「有効期間の更新」を選択
「有効期間の更新」をクリックします。

更新する機体にチェックを入れ、「有効期間の更新」を選択
更新する機体にチェックを入れ、「有効期間の更新」をクリックします。
※全ての機体を更新す場合は、「全てを選択」をすると全て機体にチェックが入ります。

「本人確認」を選択
更新する機体に間違いがないことを確認し、「本人確認」を」クリックします。

本人確認方法を選択する
「本人確認方法選択」から希望する本人確認方法をクリックします。
選択できたら「次へ進む」をクリックします。
本人確認方法は
①マイナンバーカード
②運転免許証
③上記以外の本人確認書類(書類の郵送)
の3つから選択できますが、選択する方法により支払う更新手数料が異なってきます。
詳しい金額の説明は後ほど解説します。


本人確認書類の提出に進む
本人確認書類を提出するため、表示されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ります。
ここからは運転免許証を本人確認書類として選択した場合の手順になります。

本人確認書類の提出を始める
「本人確認を始める」を選択します。

本人確認書類、顔写真を撮影
本人確認書類および顔写真を、スマートフォンのカメラで撮影し提出します。
運転免許証の場合、運転免許証の表面、表面(斜め下から)、裏面の3枚撮影します。
また、その後顔写真を撮影します。



所有者情報を入力
所有者情報を入力し、「確認画面へ」をクリックします。


更新情報の確認
更新情報を全体的に確認し、間違いがなければ「更新申請」をクリックします。


到達確認を行う(機体の所有者が実施)
登録したメールアドレスに確認用URLが送信されますので、メール内の確認用URLをクリックし、到達確認を完了させます。
到達確認が完了しましたら、「手続き完了」画面が表示されます。


手数料の納付を始める
後日、手数料の納付に関するメールが届きます。
その後、再度DIPS2.0にログインし、「無人航空機の登録申請へ」をクリックします。

「申請状況確認/取下げ/支払い」を選択
「申請状況確認/取下げ/支払い」をクリックします。

更新手数料の支払い
該当する申請の「支払い」をクリックし、支払い方法を選択し、更新手数料の納付を完了させます。
支払いはクレジットカード、インターネットバンキング、ATMから選択します。
更新審査、機体登録の更新手続き完了
更新手数料の納付が完了すると、申請状況が「審査・手続中」となります。
その後、審査が完了すると、機体登録の更新手続きが完了です。
審査の進捗状況は、下画像の「申請状況一覧」で確認できます。
通常、審査は数日で完了しますが、審査に時間を要している場合は、定期的に審査の進捗を確認することをお勧めします。


私の場合は手数料納付後、手続き完了まで1週間程度でしたが、場合によっては数ヶ月要する場合もあると聞きます。
更新手続きが完了しないまま有効期間を超過すると、ドローンを飛行できなくなりますので、有効期限の数ヶ月前とかなり早めの更新をおすすめします!
機体登録の更新手数料
機体登録の更新には、以下の手数料がかかります。
手続き方法によって料金が異なりますので、自分に合った方法を選びましょう。
申請方法 | 1機目 | 2機以上 (1機目と同時申請の場合) |
---|---|---|
個人番号カードまたはgBizIDを用いたオンラインによる申請 | 900円 | 890円 |
上記以外(運転免許証やパスポート等)を用いたオンラインによる申請 | 1,450円 | 1,050円 |
紙媒体による申請 | 2,400円 | 2,000円 |
機体登録の更新で行政書士が果たす役割
機体登録の更新手続きは、個人でも可能ですが、「手続きが面倒」「書類の準備が難しい」と感じる方も多いでしょう。
そこで役立つのが行政書士のサポートです。
行政書士に依頼すると、
- 煩雑な手続きを代行してもらえる
- 書類の不備を防ぎ、スムーズに申請が進む
- 最新の法改正に対応した正確な手続きができる
といったメリットがあります。
特に、企業で複数のドローンを運用している場合や、初めて更新手続きを行う方は、行政書士に依頼することで安心して更新を進められます。
まとめ
ドローンの機体登録の更新は、法律で義務付けられている重要な手続きです。
更新を怠ると違法飛行となるリスクがあるため、期限をしっかり確認し、早めに手続きを行いましょう。
また、手続きが複雑で不安な方は、行政書士に相談するのも一つの方法です。
キリヒラク行政書士オフィスでは、ドローンの機体登録や飛行許可の取得を専門にサポートしています。
手続きでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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