ペットシッター・訪問型サービスの開業|動物取扱業『保管』登録と契約書作成サポート

キリヒラク
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こんにちは。キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。

今回は、自宅を離れて動物を預かるペットホテルとは違い、お客様のご自宅に訪問してお世話をするペットシッター・訪問型サービスの開業について、必要な手続きや注意点を詳しく解説していきます。

はい、必要です!

「ペットを預からないから登録はいらないんじゃ…?」と思われがちですが、飼い主さんの代わりにペットのお世話をする行為も、動物取扱業の『保管』に該当します。
これは動物愛護管理法で定められていて、登録をせずに営業すると罰則の対象になるので注意が必要です。

動物取扱責任者の資格要件

動物取扱業登録には、各事業所に必ず動物取扱責任者を設置する義務があります。

訪問型サービスでももちろん必要です。
要件は以下のいずれかを満たす方。

  • 半年以上の実務経験(ペットシッター、トリマー、ペットホテルなど動物の保管に関する業務)
  • 関連する専門学校の卒業(動物看護師・トリマーなど)
  • 所定の認定資格の取得(例:愛玩動物飼養管理士、トリマー、動物看護師など)

※都道府県によって認められる資格が若干異なるので、事前確認をお忘れなく!

設備基準と管理ルール(訪問型サービスの場合)

施設を持たない訪問型サービスでも、以下の基準を満たす必要があります。

  • 動物の安全確保(万一の逃走防止・衛生管理)
  • 契約書の作成と保存
  • 業務内容・お世話内容の記録保存(1年間)
  • 急病・事故発生時の緊急連絡体制

保管施設がない代わりに、契約内容や管理体制の記録を適正に行うことが重視されます。

自分で申請する場合の注意点【ここは絶対チェック!】

自分で申請するのもOK!
でも、実は落とし穴も多いので、特に初心者さんはここを押さえてくださいね。

  • 動物取扱責任者の資格を確認!
    自分が責任者になれるか、必ず役所で事前に確認。実務経験の証明書類が必要なこともあるので要注意!
  • 訪問型でも『保管』登録が必須
    「うちはペットを預からないし」と思っても、訪問型のシッターも『保管』に該当します。これ知らない方多いんです。
  • 自治体ごとに細かいルールが違う
    同じ法律でも、役所によって「この書類はこうして」「この資格はOK/NG」が変わるので、申請前に必ず確認を。
  • 記録の保存を忘れずに!
    訪問した内容・ペットの状態・サービス内容を記録して最低1年間保管しなきゃダメ。
  • 緊急時の連絡体制を事前に決めておく
    もし急病や事故が起きたとき、飼い主さんと獣医の連絡先はすぐに確認できるように。これも超重要。

よくある違反事例5選【これだけは避けよう!】

実際に多い違反例をまとめました。こうならないように要チェック!

  1. 登録しないで開業しちゃう
    訪問型なら登録いらないと勘違いして、無登録営業→バレたら営業停止&罰則。
  2. 動物取扱責任者の資格不足
    責任者になれる人がいないのに営業して指摘されるケース。
  3. 契約書を作らない
    口約束だけだと、万が一のトラブルのとき大変なことに。
  4. 記録を取らない・保管しない
    訪問日時やペットの状態、サービス内容を記録していないと、役所の立入検査で指摘されることも。
  5. 急病・事故時の対応があいまい
    緊急時にどうするか決めていないと、大問題になりかねません。

行政書士に依頼する場合の流れとメリット【気軽に相談OK】

アイミ
アイミ

ペットシッターを始めたいけど、何から手をつけたらいいのかサッパリ…

キリヒラク
キリヒラク

という方、多いんです。
そんなときは、まず行政書士に相談してみましょう!

行政書士に依頼する流れ

まずは気軽に相談

「ペットシッター開業したいんですけど…」ってお話しいただければOK。どんなサービスを考えてるのか、資格や経験はあるかを教えてください。

必要な書類の確認&準備のお手伝い

動物取扱責任者になるための資格証明や、実務経験の証明の仕方も、優しく丁寧に教えてくれます。

書類作成&申請手続きの代行

面倒な書類作りや役所への提出も、行政書士が全部やってくれるので安心。あなたはサインするだけ!

登録証が届いたら営業スタート

これで正規のペットシッターとして営業OK♪

開業後の契約書作成や記録管理のサポートも

契約書の作り方も相談できるので、トラブルの予防もしっかりできますよ。

行政書士に頼むと何がいいの?

  • 書類の不備やミスを防げる
  • 法律の難しい部分もわかりやすく説明してもらえる
  • 自分で調べる手間と時間を省ける
  • 開業後もずっと頼れる存在になる
リク
リク

全部自分でやろうとして、結局途中で手が止まっちゃった…

キリヒラク
キリヒラク

なんてならないためにも、プロに頼るのも一つの手ですよ♪

登録後の義務と注意点【開業した後も気をつけて!】

登録が済んだら終わり…じゃありません!
ペットシッターには開業後も守らなきゃいけないルールがあるんです。

  • 契約書と記録は必ず作る&1年間保存
    サービスの内容、ペットの状態など、毎回記録してしっかり保管。
  • 緊急時の対応マニュアルを準備
    急病・事故のときに慌てないよう、必ず対応マニュアルと連絡網を作っておきましょう。
  • 5年ごとの登録更新を忘れずに!
    5年で登録の有効期限が切れるので、その都度更新申請が必要。
  • 動物愛護管理法のルールも守る
    ペットの扱い方、衛生管理、虐待禁止など、基本的なルールはしっかり守りましょう。
  • 名簿や記録の適切な管理
    個人情報も扱うので、しっかり管理しないとトラブルに。

まとめ

ペットシッター・訪問型サービスって、手軽に始められるイメージがあるけど、実はしっかり手続きをして、ルールを守らないといけないお仕事なんです。

「初めてで不安…」という方は、ぜひ行政書士に気軽に相談してみてくださいね。手続きもスムーズだし、開業後のトラブルも未然に防げますよ!

次回予告

次回は、動物保護団体の設立・法人化手続きと動物取扱業登録について詳しく解説します!

NPO法人や一般社団法人の設立方法と、寄付金受け入れ体制の整備も含めた実務をやさしく解説しますので、ぜひお楽しみに!

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