
こんにちは。キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。
今回は「内容証明郵便」について、皆さんにわかりやすく解説していきますね。

内容証明って聞いたことはあるけど、実際はどう使うの?

自分でも出せるの?それとも専門家に頼んだ方がいいの?

そんな疑問を持っている方も多いと思います。
この記事では、内容証明郵便の活用場面や注意点、行政書士に依頼するメリットまで、詳しくご紹介します!
内容証明郵便とは?
まず、内容証明郵便とは、その名のとおり「いつ・誰が・誰に・どんな内容の手紙を出したか」を日本郵便が証明してくれる郵便のことです。
普通の郵便と違って、送った内容と日付が記録に残るので、後々の証拠としてとても重要になります。
特に、
- 貸金返還請求
- 契約解除通知
- 未払い金の督促
- 慰謝料請
などの法的なトラブルになりそうな場面で大活躍するんですよ。
内容証明郵便が活用できる実例20選
実際にどんな場面で使われているのか、イメージがつきやすいように具体例を20個ご紹介します。
- 貸したお金の返済請求
- 未払い家賃の督促
- 売買代金の未払い請求
- 離婚時の慰謝料請求
- 養育費の支払い請求
- 契約違反による契約解除通知
- クーリングオフの通知
- 建物明け渡しの催告
- 損害賠償請求の意思表示
- 敷金の返還請求
- パワハラ・セクハラ行為の是正要求
- 遺産分割協議の呼びかけ
- 相続放棄の意思表示通知
- 著作権侵害の警告通知
- 隣地との境界問題の抗議書
- 迷惑行為の警告
- 違法駐車の警告通知
- ペット飼育の規約違反警告
- 役員解任の通知
- 契約更新拒絶通知
「えっ、こんなに使えるの?」と驚かれた方もいるのではないでしょうか。
どれも証拠として残したい、相手に正式な形で意思を伝えたいときに活躍するシーンです。
トラブルになる前にきちんと意思表示をすることが大切なんです。
内容証明郵便の出し方と注意点
手続きの流れ
→ 文字数や行数に制限があるので注意
(1行20字以内、1枚26行以内など)
→ 郵便局・相手先・自分用
→ 内容証明が扱える郵便局に持参
(※簡易書留とセット)
→ 内容証明料金 + 書留料金 + 通常郵便料金
注意点
- 文章に曖昧な表現や、脅迫的な表現は絶対NG
- 一度出したら取り消せない
- 郵便局の窓口で修正が必要な場合もある
初心者の方だと、文字数制限や法律用語の使い方で苦労することが多いので、事前にしっかり準備しておきましょう。
行政書士に依頼する場合の流れ


内容証明を自分で書くのは難しそう

文章に法的な間違いがないか不安

という方は、行政書士に依頼するのがおすすめ。
手続きの流れはこのような感じです👇
→ 事情をしっかりお聞きして、適切な方法をご提案。
→ 法的効果を考えた表現・言い回しで文章を作成。
→ 実際の文面を確認し、必要なら修正。
→ 書類を整えて、郵便局で手続きまで代行。
→ 証明付きの控えをお客様にお渡しして完了!
👉 必要に応じて、その後の対応方法についてもアドバイスできます。
料金相場:20,000円〜50,000円程度(内容・件数による)
行政書士に依頼するメリット
行政書士に依頼する最大のメリットは次のとおり👇
- 法的効果のある適切な文章が作れる
- 相手を刺激しない表現で、トラブル悪化を防げる
- 時効の中断など期限の管理も万全
- 面倒な郵便局手続きを代行してもらえる
- その後の対応もスムーズに相談できる
特に「初めての方」「法律知識がない方」「相手との関係を壊したくない方」にとっては心強い味方になりますよ。
自分で手続きをする場合の注意点
もちろん、自分で作成して出すこともできますが、以下の点に注意してください。
- 文字数・行数制限がある
→ 通常は1行20字以内、1枚26行以内 - 曖昧な表現・感情的な文面はNG
→ 脅迫・名誉毀損になるリスクも - 時効の中断などは発送日が重要
→ 期限ギリギリだと手続きが間に合わない可能性 - 法的な効力を期待する場合、専門的表現が必要
→ 法律的に適切な言い回しを誤ると逆効果になることも
よくあるトラブル・注意点
最後に、内容証明郵便を利用する際によくある失敗例も共有しますね。
- 感情的な文章で相手を逆上させてしまう
- 内容証明の文面が原因で法的トラブルに発展
- 時効の管理を誤って法的効果を失う
- 内容証明の効果を過信し、強制執行できると誤解する
※内容証明は「通知の証明」であって、強制力はありません。
👉 だからこそ、慎重に文章を考え、できれば専門家のチェックを受けることをおすすめします。
まとめ
内容証明郵便は、正しく活用すればあなたの意思表示を証拠として残し、トラブル解決のきっかけになる非常に有効な手段です。
ただし、文章の表現ひとつで相手の受け止め方が大きく変わるもの。
「どんな内容にするか迷っている」「自分で手続きするのは不安」という方は、どうぞ気軽にご相談ください。あなたの状況を丁寧に伺ったうえで、最適な文面と手続きをご提案いたします。
次回予告
次回は、こちらもトラブル予防や円満な話し合いに役立つ「示談書・合意書の作り方と注意点」について解説します!
- 示談書と合意書の違いって何?
- 作成するときの必須記載事項は?
- 法的効力を持たせるための注意点
- よくある失敗例とその対策
など、初めての方にもわかりやすく、実際の例を交えながら丁寧に解説しますので、ぜひお楽しみに!
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