
こんにちは。キリヒラク行政書士オフィスの行政書士 小寺です。

親が亡くなり、相続手続きが必要だけど何から手を付ければいいかわからない…

不動産の名義変更はどうしたらいいの?

相続手続きは普段関わることがないため、不安な方が多いです。
特に大阪では、不動産名義変更(相続登記)や銀行手続き、税金申告など、やるべきことが多く、迷ってしまう方も。
この記事では、相続手続きをスムーズに進めるために
“何から始めればいいのか?” “どう進めればいいのか?”
を行政書士がわかりやすく解説します。
相続手続きの全体像|大阪でも共通の流れ
相続手続きは全国で基本的な流れは同じですが、地域特有の事情(不動産の評価方法や役所での手続きルール)が関わることもあります。
まずは全体の流れを押さえましょう。
相続手続きの流れ
→ 自筆証書遺言なら「家庭裁判所の検認」が必要です。
→ 戸籍謄本を取得し、全相続人を確認します。
→ 不動産、預貯金、株式、借金などをリストアップ。
→ 相続人全員で財産の分け方を話し合い、書面(遺産分割協議書)にまとめます。
→ 不動産登記、預金口座の解約、保険金請求など。
→ 基礎控除額を超える場合は税務署への申告が必要です。
遺産分割協議の進め方|トラブル回避のポイント
相続人が複数いる場合、「誰が何を相続するか」を決める話し合いが必要です。
これが 遺産分割協議 です。
協議を進めるポイント
- 相続人全員の合意が必須(一人でも反対すれば成立しません)
- 口約束ではなく、必ず「遺産分割協議書」を作成
- 財産目録をしっかり作成し、相続財産を明確にする
もし相続人間で意見が割れた場合は、家庭裁判所での調停手続きが必要になることもあります。
不動産名義変更(相続登記)の流れと必要書類(司法書士との連携)
大阪では、2024年から相続登記が義務化されています。
相続開始から3年以内に登記しないと過料(罰金)が科されることも。
不動産名義変更(相続登記)の流れ
- 法務局で登記簿謄本を取得
- 被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本・除籍謄本を取得
- 相続人全員の戸籍謄本・住民票を取得
- 固定資産評価証明書(市区町村役場で取得)
- 遺産分割協議書または遺言書
- 登記申請書の作成(登記は司法書士の独占業務であるため、司法書士と連携)
- 管轄の法務局に提出
「書類集めがとにかく大変…」という声が多いので、行政書士に依頼するケースも増えています。
相続税申告の注意点(税理士との連携が重要)
遺産総額が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人)を超える場合、相続税申告が必要です。
大阪では特に「不動産の評価額」が予想より高く、課税対象になるケースも多いです。
申告期限は 相続開始から10か月以内 です。
税理士と早めに連携して進めることが重要です。
行政書士に依頼するメリットとサポート内容


相続手続き、全部自分でやるのは正直ムリ…

そんな方にとって、行政書士のサポートは心強い味方になります。
行政書士ができるサポート
相続手続きは「やらないといけないことは分かるけど、何からどう進めれば良いのかが分からない…」という方がとても多いです。
行政書士は、そんな方に寄り添いながら “書類の作成”や“手続きの流れづくり” をトータルサポートする専門家です。
- 相続人調査、戸籍収集
→ 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本)を取り寄せ
→ 相続人全員の戸籍謄本や住民票を収集
→ 「誰が正式な相続人なのか」を法律的に確定します
相続人が複数にわたる場合や、戸籍が各地に点在している場合でも、行政書士が調査・取得を代行することで、煩雑な手間を省けます。 - 財産目録作成
→ 不動産(登記簿謄本、固定資産評価証明書など)
→ 預貯金(銀行残高証明書)
→ 株式・投資信託
→ 借入金や負債の調査
などをまとめ、相続財産が一目でわかる「財産目録」を作成します。
これにより、遺産分割協議がスムーズに進み、トラブル防止につながります。 - 遺産分割協議書の作成サポート
→ 相続人全員が合意した内容を「遺産分割協議書」として正式な書面にまとめます。
→ 不動産や預貯金ごとに、名義人や取得者を明確に記載します。
法的に有効な協議書を作成することで、後々の名義変更手続きがスムーズに進みます。 - 名義変更・解約手続きのサポート
→ 不動産名義変更(登記申請書類の作成)
登記そのものは司法書士に依頼する必要がありますが、申請書類や添付書類の準備は行政書士が行います。
→ 銀行口座の相続手続きサポート
相続手続依頼書、必要書類の作成を代行し、銀行とのやり取りをスムーズに。
→ 生命保険金の請求書類作成
保険会社に提出する必要書類を整えます。 - 相続に伴う各種手続きの流れづくり
→ 「どこから着手し、何を優先して進めれば良いのか」
相続手続き全体の流れを整理し、ご家族にわかりやすくご案内します。
タスク管理が苦手な方でも、“やるべきこと”がはっきりし、抜け漏れを防げます。 - 他士業(司法書士・税理士)との連携窓口
→ 登記業務は司法書士、相続税申告は税理士が担当しますが、「どのタイミングで誰に頼めばいいのか」わからない方も多いです。
→ 行政書士が“窓口”となり、必要に応じて信頼できる専門士業を紹介・連携します。
相談する場所が一つで済み、手続きの手間やストレスを大幅に減らせます。
必要に応じて税理士・司法書士とも連携し、ワンストップで手続きを進めます。
よくある質問Q&A
- 相続手続きって、まず何をすればいいの?
- まずは「遺言書があるかどうか」を確認し、次に「相続人と財産を洗い出す」ことが第一歩です。
- 不動産の名義変更って絶対にしなきゃダメ?
- 義務化されており、放置すると罰則があります。早めに手続きを進めましょう。
- 相続手続きは行政書士にすべて任せられるの?
- 財産調査・書類作成・手続き代行は行政書士が対応しますが、登記申請業務は司法書士と、相続税の相談は税理士と連携する形になります。
まとめ
- 大阪での相続手続きも、基本の流れは全国共通。でも地域特有の事情にも注意。
- 相続登記の義務化(2024年施行)で“やらないと罰則”の時代へ。
- 不安な場合は行政書士に早めに相談を。手続きがスムーズに進み、トラブルも防げる。
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