
こんにちは、キリヒラク行政書士オフィスです。

空港の近くでドローンを飛ばしたいけど、どうすればいいの?

法律や許可のことが難しくてわからない…

そんなお悩みはありませんか?
この記事では、空港周辺でのドローン飛行について、初心者の方でもスッと理解できるように、わかりやすく・丁寧に解説していきます。
ドローンの空港等の周辺での飛行とは?
まず、空港の周辺でのドローン飛行は、航空法において「特定飛行」とされており、原則として国土交通省の許可が必要です。
「空港等の周辺」とは?
航空法で定められた空港周辺の進入表面・転移表面・水平表面等の上空を指します。
具体的には、以下のような場所です。
- 空港の滑走路延長線上(進入表面)
- 空港の周辺一定範囲(水平表面)
- 空港から立ち上がるような形の空域(転移表面)
つまり、「空港の近く=ダメ」ではなく、「定められた高度・空域=許可が必要」ということなんですね。
空港周辺でのドローン飛行|事例10選+なぜ許可が必要なのか?
初心者の方でもイメージしやすいように、「どんな場所で飛ばすと許可が必要になるのか?」を10個の具体例で紹介します!
NO. | 内容 | なぜ許可が必要なの? |
---|---|---|
① | 伊丹空港の近くでドローン撮影 | 空港の「水平表面」という空域にかかるため、飛行機の航行を妨げる恐れがある |
② | 豊中市内の公園で子どもの運動会を撮影 | 空港から5km以内で、かつ飛行高度が高さ制限を超える恐れがある |
③ | 高層マンションの屋上で景色を空撮 | 飛行場所が「進入表面」に近く、飛行機の進路と重なる可能性あり |
④ | 工場の煙突点検でドローンを使用 | 近くに空港があり、高さ制限に引っかかる恐れがある |
⑤ | 空港近くの河川敷でドローン練習 | 練習でも規制空域内なら許可が必要。見落としがちなポイント |
⑥ | 建設現場で空撮を依頼された | クレーンなど高所作業との併用があり、ドローンの飛行が特に慎重になる |
⑦ | 高度70mでの空撮を予定 | 空港周辺では、高さ60m以上が規制対象になることが多い |
⑧ | 住宅地で土地調査にドローンを使う | 「住宅密集地」+「空港周辺」というダブル規制のケースも |
⑨ | 大阪市内の高層ビルで点検作業 | 空港と高層建物が近い都市部では、風の乱れやレーダー干渉も注意点 |
⑩ | 広告撮影で空中にバナー付きドローン | 人が集まるイベントでの飛行、空港周辺ではリスクが高く慎重に許可が必要 |
空港周辺でのドローン飛行|注意すべき5つのポイント
1. 飛ばす前に、必ず「許可」が必要です!
空港の近くは、飛行機が頻繁に飛び交う重要な空域です。
そのため、ドローンを飛ばすには国土交通省からの「飛行許可」が必要になります。
これを取らずに飛ばすと法律違反になってしまいます。
DIPS(ドローン情報基盤システム)という専用サイトから申請します。
2. 高さに注意!どこまで飛ばせるか決まっています
空港の周辺は、「この高さまでしか飛ばしちゃダメ」という高さ制限が細かく決められています。
高さ制限を知らずに飛ばしてしまうと、飛行機と接触する危険性が出てきます。
「高さ制限回答システム」などで、自分が飛ばす場所の高さを事前にチェックできます。
3. 関係者の「同意」が必要なこともあります
例えば、屋上からドローンを飛ばしたい場合、その建物の持ち主や管理者の同意(書面)が必要になることがあります。
トラブルを避けるためにも、しっかりとした「同意書」をもらっておきましょう。
4. 警察や空港会社に「連絡」する必要があります
空港周辺でドローンを飛ばすときは、事前に関係機関に通報が必要です。
- 空港会社(関西エアポートなど)
- 所轄の警察署
飛行の48時間前までに、必要な書類を提出する必要があります。
さらに、当日には警察署に「飛ばします!」「飛ばし終わりました!」という電話連絡も必要です。
5. 飛行ルールをしっかり守る!
- 離陸・着陸の場所
- 目視内飛行のルール
- 万が一に備えた保険加入
など、ドローンには他にも多くのルールがあります。
「自分だけなら大丈夫」ではなく、安全第一で行動することが大切です。
空港周辺でドローンを飛ばす方法|フローで解説
地理院地図やドローンフライトナビアプリで、飛行場所が空港周辺地域に該当するか確認。
高さ制限システムで、飛行させようとしている場所での、飛行させようとしている高さが、許可の必要な高さかどうかを確認する。
許可の必要な高さでない場合も、小型無人機等飛行禁止法に定めるエリアの場合は、別途許可手続きが必要です。
許可が必要な場合、DIPS2.0で飛行許可申請を行う。
- 小型無人機等の飛行に関する飛行調査書・同意書をDIPSに入力後、空港会社に提出
- 飛行の48時間以上前に、空港会社向け「小型無人機等の飛行に関する通報書(公務以外用)」を提出
- 飛行の48時間以上前に、公安委員会向け「小型無人機等の飛行に関する通報書」を提出
- 飛行する前日までに空港事務所に電話またはメールを実施
- 空港会社および公安委員会に、飛行前通報を実施
- 許可された高さ制限を常に確認しておく。
- 他の航空機が接近した時に備え、いつでもスムーズに着陸できるように心得ておく。
空港会社および公安委員会に、飛行後通報を実施

とにかく許可を得るのが大変ですが、それだけリスクの高い飛行ということですね。
空港周辺でも飛行できる理由と社会的背景
近年、ドローンの活用範囲は広がっており、点検・測量・災害対応・広告・映像制作など、空港周辺での飛行ニーズも増えています。
そのため、法律も整備され、適切な手順を踏めば飛行可能という社会的受け入れが広がっているのです。
空港周辺でドローンを許可を取らずに飛ばすとどうなる?|5つのリスク
リスク | 具体的な理由 |
---|---|
① 法令違反で罰則 | 最大1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
② ドローン没収 | 警察による差押えや証拠保全 |
③ 保険が適用されない | 無許可飛行は保険対象外 |
④ 信頼の失墜 | 取引先・クライアントからの信用を失う |
⑤ 事故発生時に刑事責任 | 万が一人身事故が起きた場合に重大な責任が発生 |
空港周辺と行政書士の役割
行政書士は、DIPSを使った許可申請の代行や書類作成、関係機関への連絡のサポートを行います。
特に空港周辺は関係機関が多く、個人での対応は非常に大変です。
行政書士が関わることで、手続きの手間・ミスのリスクを大きく軽減できます。
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空港周辺でのドローン飛行をお考えの方は、ぜひキリヒラク行政書士オフィスへご相談ください。
- 現場経験と専門知識を活かしたサポート
- ドローン講師資格・パイロット資格保有の行政書士が対応
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この記事を通じて、空港周辺でのドローン飛行について不安が少しでも解消されていれば嬉しいです。ご不明点やご相談があれば、お気軽にお声がけくださいね。
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